異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。
女の子達に連れられてやってきたのは、敷地内の一角にある野原だった。季節の草花が満開になっている。それを一緒になって摘んでいくと、結構な量になった。

遠い昔の記憶を辿りながら、幼い頃にしたように花冠を作っていく。うん。我ながらうまくできたと思う。女の子達は嬉しそうに、代わる代わる頭に乗せて、先生達に自慢をしていた。

帰り際には、「また遊ぼうね」なんて可愛らしい言葉までもらって、温かい気持ちで城に戻った。



その後は、非公式ではあったけれど、何度か孤児院を訪れ、子ども達と一緒になって過ごしていた。ここでの時間は、ルイスと過ごすのとはまた違った癒しの時間となっていた。それを知っているルイスも、訪問を許可してくれた。




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