異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。
SIDE ユーリ / 私の選ぶ場所
「増えてるよね……?」
最近、私の護衛についてくれる騎士の数が、ものものしいことになっている。王城内を移動するのには、いつもライラと騎士が一人付いてくれるだけだった。それが、ここのところもう一人騎士が加わり、私の前後に付いている。おまけに、「剣は持っているな」と、ことあるごとにブラッドから確認されている。
「ライラ……私、部屋にこもっていた方がいいのかなあ……ちょっと動くと、なんだか大袈裟になってしまって……」
「ユーリは次期王妃になるのですから、護衛が付くのは仕方がないです。けれど、部屋にばかりいられませんよ。みんなユーリのことを待っているんです」
「そんな、それこそ大袈裟だよ」
「いいえ。孤児院の先生や子ども達からは、遊びに来て欲しいと何度も文が届いています。王都でも、ぜひユーリ様に見てもらいたい、食べてもらいたいと、物が届くだけでなく、顔を見せて欲しいと催促が来るぐらいです」
最近、私の護衛についてくれる騎士の数が、ものものしいことになっている。王城内を移動するのには、いつもライラと騎士が一人付いてくれるだけだった。それが、ここのところもう一人騎士が加わり、私の前後に付いている。おまけに、「剣は持っているな」と、ことあるごとにブラッドから確認されている。
「ライラ……私、部屋にこもっていた方がいいのかなあ……ちょっと動くと、なんだか大袈裟になってしまって……」
「ユーリは次期王妃になるのですから、護衛が付くのは仕方がないです。けれど、部屋にばかりいられませんよ。みんなユーリのことを待っているんです」
「そんな、それこそ大袈裟だよ」
「いいえ。孤児院の先生や子ども達からは、遊びに来て欲しいと何度も文が届いています。王都でも、ぜひユーリ様に見てもらいたい、食べてもらいたいと、物が届くだけでなく、顔を見せて欲しいと催促が来るぐらいです」