異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。
「私、特別なことなんて何もしてないのに……みんな私を持ち上げ過ぎだわ」
「ユーリ……私は、特別じゃないことか特別なんだと思います。もちろん、現王妃様も民衆からの支持は高いです。それは、王妃様がこれまで、人々のために様々な手を尽くしてくださったからです。王妃様は、人々のためになることを提案し、実現してくださいました。
ですが、それは〝王妃〟という立場があったからこそできたことです。
しかし、ユーリは違います。確かに、孤児院への慰問や王都の視察は、ルイス様の婚約者という立場があったからできたことです。でも、ユーリはそれだけではありません。自ら動くことを躊躇わない姿に、人々は惹きつけられるのです。わざわざ非公式で、しかも軽装で孤児院を訪れ、一緒になって遊んでくれる王族なんて、誰一人としていませんでした」
ライラの力説に、一瞬呆気にとられてしまった。
「えっ?だって、子ども達と遊ぶのなんて、楽しいし可愛いじゃない。こんなの、仕事でもなんでもないわ」
「その感覚です。人々にとって、それは普通の感覚かもしれませんが、王族ではあり得なかったことです。そんなユーリだからこそ、人々は惹きつけられるんです」
「ユーリ……私は、特別じゃないことか特別なんだと思います。もちろん、現王妃様も民衆からの支持は高いです。それは、王妃様がこれまで、人々のために様々な手を尽くしてくださったからです。王妃様は、人々のためになることを提案し、実現してくださいました。
ですが、それは〝王妃〟という立場があったからこそできたことです。
しかし、ユーリは違います。確かに、孤児院への慰問や王都の視察は、ルイス様の婚約者という立場があったからできたことです。でも、ユーリはそれだけではありません。自ら動くことを躊躇わない姿に、人々は惹きつけられるのです。わざわざ非公式で、しかも軽装で孤児院を訪れ、一緒になって遊んでくれる王族なんて、誰一人としていませんでした」
ライラの力説に、一瞬呆気にとられてしまった。
「えっ?だって、子ども達と遊ぶのなんて、楽しいし可愛いじゃない。こんなの、仕事でもなんでもないわ」
「その感覚です。人々にとって、それは普通の感覚かもしれませんが、王族ではあり得なかったことです。そんなユーリだからこそ、人々は惹きつけられるんです」