異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。
ルイスの女嫌いは、ある意味仕方のないことかもしれない。恵まれた容姿に、確かな剣の腕、王太子という身分。そんな彼を、妙齢な女性達が放っておくはずがない。もれなく、その父親達も。
チャンスとあらば女性達から追われ、女同士の醜い争いを見せられ続け、いつしか彼は極親しい者か害のない者以外、女性に対して不信感を抱くようになってしまった。
26歳ともなれば、とっくに妃を迎えていてもおかしくない。それどころか、側室も数人いるのが当然だ。
しかし彼は、一切女性を近付けさせない。アルベール王国最大の問題とも言われるほどに。
この者が女とわかった以上、王太子に報告することを渋ってしまうのは、長年彼の近くにいる私としては仕方のないことと思ってしまう。
常日頃、どんな小さなことでも必ず報告するように言うのは王太子自身だ。小さく息を吐くと、拾った女をベッドに寝かせて見張りをつけて、ルイスの元へ向かった。
チャンスとあらば女性達から追われ、女同士の醜い争いを見せられ続け、いつしか彼は極親しい者か害のない者以外、女性に対して不信感を抱くようになってしまった。
26歳ともなれば、とっくに妃を迎えていてもおかしくない。それどころか、側室も数人いるのが当然だ。
しかし彼は、一切女性を近付けさせない。アルベール王国最大の問題とも言われるほどに。
この者が女とわかった以上、王太子に報告することを渋ってしまうのは、長年彼の近くにいる私としては仕方のないことと思ってしまう。
常日頃、どんな小さなことでも必ず報告するように言うのは王太子自身だ。小さく息を吐くと、拾った女をベッドに寝かせて見張りをつけて、ルイスの元へ向かった。