異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。
「ああ。これは失礼した。我名はブラッド。アルベール王国の騎士団長を任されている」
「騎士団長……って、えっ?騎士?やっぱり私、異世界に来ちゃったんだ。騎士だなんて、本の中の世界よ……」
「簡単に説明をしておこう」
ブラッドは、私の呟きなんて聞こえなかったかのように話し始めた。
「さっきも言ったが、ここはアルベール王国だ。この辺り一帯では、もっとも大きな国だ。近隣国との関係は、良くも悪くもない。
そして、ここはアルベール王城だ。現国王は一応ご存命だが、病を患っており、代わりに王太子であるルイス様が国を治めている。ルイス様は、王太子としても騎士としても、とても優れたお方だが……」
言い淀むブラッドに、思わず疑わしい視線を向ける。仁のように浮気者とか、女性にだらしがないとか、権力を持った男にありがちな、傲慢な人物を思い浮かべてしまう。
「病的なぐらいの女嫌いだ。身内や信頼した者以外、女性を寄せ付けない」
「はっ?」
思わず気の抜けた声が出てしまい、慌てて口を押さえた。
「騎士団長……って、えっ?騎士?やっぱり私、異世界に来ちゃったんだ。騎士だなんて、本の中の世界よ……」
「簡単に説明をしておこう」
ブラッドは、私の呟きなんて聞こえなかったかのように話し始めた。
「さっきも言ったが、ここはアルベール王国だ。この辺り一帯では、もっとも大きな国だ。近隣国との関係は、良くも悪くもない。
そして、ここはアルベール王城だ。現国王は一応ご存命だが、病を患っており、代わりに王太子であるルイス様が国を治めている。ルイス様は、王太子としても騎士としても、とても優れたお方だが……」
言い淀むブラッドに、思わず疑わしい視線を向ける。仁のように浮気者とか、女性にだらしがないとか、権力を持った男にありがちな、傲慢な人物を思い浮かべてしまう。
「病的なぐらいの女嫌いだ。身内や信頼した者以外、女性を寄せ付けない」
「はっ?」
思わず気の抜けた声が出てしまい、慌てて口を押さえた。