異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。
「辞めた方がいいのかなあ……」

自分が完全に悪いわけじゃないっていうのが悔しい。でも、他の職員と上手くやれてない以上、いつか大きなミスが生まれそうで怖い。

その反面、給料や福利厚生の面で条件の良いこの職場を手放してしまうのも惜しくてやりきれない。

ふつふつとした思いを抱えながら、1日の業務をこなしていく。明日は休みだ。それだけが楽しみになってしまっている自分が、なんだか虚しくなってくる。

「よし、美容院の予約でもしておこう」

彼氏の(じん)は、明日、休日出勤だって言ってたから会えない。それならと、朝一に誓ったことを早速行動に移すことにする。休憩に入ってすぐに予約を入れた。











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