異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。
まあ、それもわからなくはないし同情もする。
激務の合間に、「ぜひ妃に」と自分の娘を売り込もうと、本人連れで面談に来る貴族達に、心も体も疲弊しきっている。

おまけに、王妃様主催の夜会も頻繁にある。もちろん、そこは貴族の娘の押し売り状態。
王妃様主催である以上、そこは公式なお妃選びの場になってしまうのだから仕方がない。
少しでもルイスの目を惹こうとする女性達の姿は、側から見れば下品の一言に尽きる。ルイス自身も、王妃様の命令とあらば不参加は許されず、渋々顔を出しはする。が、今のところ誰にも目を向けはしない。

そんな精神状態の中、ユーリに会う気力も削がれているのだろう。

「面談の日程が決まりましたら、ユーリに伝えます」










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