異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。
すかさず電話がかかってきた。相手は、今メールをくれた美希だった。
「もしもし悠里?今いい?」
「う、うん」
「写真、見た?」
「……うん」
「それ、仁さんと理香よ」
うん、そうだよね……
美希の言わんとすることが、自然と想像できてしまう。
「さっき見かけて、思わず撮ったんだけど、2人でラブホテルに入っていった。ごめん。見かけたからには黙っていられなくて」
仁とは付き合って2年ほどになる。ちょうど働き始めた頃に出会った。告白された時は、今はそんな余裕がないからと断っていた。けれど、諦めずに何度も告白されて、そのうち私も好きになって付き合うことにした。
けれどここ数ヶ月、お互いに忙しくて、会う回数が減っていた。その間、なんとなく違和感があったけれど……このせいだったんだ。彼は仕事で忙しいんじゃなかったようね。
漠然と抱いていた違和感の答えを見つけた気分だ。
「知らせてくれてありがとう」
理香にしつこく頼まれて仁を紹介した時から、なんとなくこうなるんじゃないかと思っていた。昔から、他人の彼氏に手を出すような子だったから。わかっていながらも、彼女のしつこさに面倒に感じて会わせてしまったのは、私の落ち度だ。
「もしもし悠里?今いい?」
「う、うん」
「写真、見た?」
「……うん」
「それ、仁さんと理香よ」
うん、そうだよね……
美希の言わんとすることが、自然と想像できてしまう。
「さっき見かけて、思わず撮ったんだけど、2人でラブホテルに入っていった。ごめん。見かけたからには黙っていられなくて」
仁とは付き合って2年ほどになる。ちょうど働き始めた頃に出会った。告白された時は、今はそんな余裕がないからと断っていた。けれど、諦めずに何度も告白されて、そのうち私も好きになって付き合うことにした。
けれどここ数ヶ月、お互いに忙しくて、会う回数が減っていた。その間、なんとなく違和感があったけれど……このせいだったんだ。彼は仕事で忙しいんじゃなかったようね。
漠然と抱いていた違和感の答えを見つけた気分だ。
「知らせてくれてありがとう」
理香にしつこく頼まれて仁を紹介した時から、なんとなくこうなるんじゃないかと思っていた。昔から、他人の彼氏に手を出すような子だったから。わかっていながらも、彼女のしつこさに面倒に感じて会わせてしまったのは、私の落ち度だ。