異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。

「ヒューバート。これをユーリに大量に作ってもらってもいいか？騎士達に食べさせてみよう」

「あいよ。お嬢ちゃんが承諾してくれたらな」

話を終えると、ジョナスとの打ち合わせに向かう。その途中、ユーリとライラに出会した。

「ブラッド様、お疲れさまです」

ユーリは会う人会う人に、こうしてきちんと頭を下げて挨拶をする。それがいくら身分の低い人にでもだ。

「ああ。調理場に行くのか？」

「はい」

「ヒューバートにユーリの作ったレモンのつまみをもらった。あれが騎士達の体調に良いというのは本当か？」

「はい。レモンの酸味は、疲労を軽減してくれると言われています。そこに塩を少し入れました。汗をたくさんかいた時には、塩分を摂取する必要があるんですよ」

「ほおう。ヒューバートにも話してきたが、一度、休憩中の騎士たちに出してみたいと思う。明日にでも作ってくれないか？」

「わかりました」