リコルド
そう言って入って来たのは、
私についている召使い、フェルミだった。

「何かあった?」

ベッドから立ち上がり、ドレッサーに移動する。

「それが…今朝、死の部屋が何者かに開けられまして…。」

と言いながら私の髪にくしを通し始める。

「ふーん。それであの騒ぎだったのね。」

まだ完全に起ききっていない私は
鏡を見ながら適当に答えた。
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