愛妻御曹司に娶られて、赤ちゃんを授かりました
「おめでとうございます。元気な女の子ですね」
助産師の手には血と羊水にまみれた我が子の姿。20時間の陣痛の果てにやっと会えた娘は真っ赤な顔で大きな泣き声をあげている。
「咲花、お疲れ様。頑張ってくれてありがとう」
佑が汗まみれで意識もうろうの私に頬を寄せる。
「咲花に似てる気がする」
「……まだわかんないよ。真っ赤でくしゃくしゃなんだもん」
「美人になるぞ」
「気が早いなあ……」
身体を拭かれた赤ちゃんが私と佑の間にやってくる。
薄茶の瞳は佑とそっくりだ。キラキラ澄んでいて宝石みたい。
「可愛いね」
「ああ」
私たちの赤ちゃん、やっと会えた。
感動と疲労と、全部を上回るドキドキ。私たち家族はここから始まるのだと思うと嬉しい。
「佑、幸せになろうね。私たち」
「ああ」
佑の目から涙がこぼれたこと、私は一生忘れないよ。
助産師の手には血と羊水にまみれた我が子の姿。20時間の陣痛の果てにやっと会えた娘は真っ赤な顔で大きな泣き声をあげている。
「咲花、お疲れ様。頑張ってくれてありがとう」
佑が汗まみれで意識もうろうの私に頬を寄せる。
「咲花に似てる気がする」
「……まだわかんないよ。真っ赤でくしゃくしゃなんだもん」
「美人になるぞ」
「気が早いなあ……」
身体を拭かれた赤ちゃんが私と佑の間にやってくる。
薄茶の瞳は佑とそっくりだ。キラキラ澄んでいて宝石みたい。
「可愛いね」
「ああ」
私たちの赤ちゃん、やっと会えた。
感動と疲労と、全部を上回るドキドキ。私たち家族はここから始まるのだと思うと嬉しい。
「佑、幸せになろうね。私たち」
「ああ」
佑の目から涙がこぼれたこと、私は一生忘れないよ。