愛妻御曹司に娶られて、赤ちゃんを授かりました



「咲花ー、花依(かえ)のオムツ取ってくれるかー?」

リビングで佑の声。
荷物を受け取ったばかりの私は、段ボール箱を手にリビングに戻る。荷物を置いて、ローテーブルの上のオムツセットを佑の横に置いた。

佑の前には新たなオムツを待って、手足をばたつかせている私たちの可愛い愛娘がいる。

「花依ちゃん、気持ちいいねぇ」
「さっき取り替えたばかりなのに」

ほんの十分前にオムツを替えたばかりで、その時も佑がやってくれた。

「そろそろ授乳だろう。終わったらまたオムツかな。着替えはその後がいいと思うけど」
「そうだね。着替えはギリギリにしよう」

娘の花依は生後一ヶ月になる。動きが大きくなってきて、私や佑を目で追うようになってきた。

「咲花、届いた荷物なんだったんだ?」
「ああ、美里さんから出産祝いよ。それに、カノンちゃんのおさがりで使えそうなものがあればって色々送ってくれたの」

美里さんからの荷物を開けて見せる。中にはお祝いのオムツケーキと、可愛らしいおさがりの赤ちゃん服でいっぱいだ。中にはワンピースもあり、花依がこれを着れる日はいつになるかなとワクワクしてしまう。
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