愛妻御曹司に娶られて、赤ちゃんを授かりました
それと同時に、誇らしくもある。佑は堂々としていて、男らしくて、これほどの企業のトップになれる人間性があると思う。惚れた欲目じゃなくて、佑ならきっと大丈夫。
問題は私がそれを支えられる妻になれるかなのよね。
情けないことに、結婚式の準備だけでちょっとげんなりしてる。
ふと、静かな応接に声が聞こえた気がした。佑が来たのかしら。
違う。別な部屋での話し声だ。この階は応接室や会議室のある階らしく静かだから、余計に声が響いて聞こえる。
どうやら、近くの応接で話が盛り上がっているみたい。
盛り上がっているというか……喧嘩してる?なんだか、男性の怒鳴るような声が聞こえてくるんだけど。
不安になって、自分のいる応接からそっと出る。廊下に出るとはっきりとわかった。隣の部屋から声が聞こえてくる。
「落ち着いてください」
聞こえてきたのはまず佑の声だ。あれ?佑、ここにいるの?
「いえ!榛名社長と佑くんには本当にご迷惑をおかけして」
次に聞こえた大声はさっき聞こえた声だ。怒声じゃなくてただの大声だったんだ。必死な声音だ。
「美里は必ず探し出します!それまでどうかお待ちいただけないでしょうか」
「八木さん、そうはおっしゃいますが」
次に聞こえた声は竜造おじさまかな。美里?美里って……佑の元婚約者の名前?
問題は私がそれを支えられる妻になれるかなのよね。
情けないことに、結婚式の準備だけでちょっとげんなりしてる。
ふと、静かな応接に声が聞こえた気がした。佑が来たのかしら。
違う。別な部屋での話し声だ。この階は応接室や会議室のある階らしく静かだから、余計に声が響いて聞こえる。
どうやら、近くの応接で話が盛り上がっているみたい。
盛り上がっているというか……喧嘩してる?なんだか、男性の怒鳴るような声が聞こえてくるんだけど。
不安になって、自分のいる応接からそっと出る。廊下に出るとはっきりとわかった。隣の部屋から声が聞こえてくる。
「落ち着いてください」
聞こえてきたのはまず佑の声だ。あれ?佑、ここにいるの?
「いえ!榛名社長と佑くんには本当にご迷惑をおかけして」
次に聞こえた大声はさっき聞こえた声だ。怒声じゃなくてただの大声だったんだ。必死な声音だ。
「美里は必ず探し出します!それまでどうかお待ちいただけないでしょうか」
「八木さん、そうはおっしゃいますが」
次に聞こえた声は竜造おじさまかな。美里?美里って……佑の元婚約者の名前?