そしてまた、桜はさきほこる
7節 ずっと好きだったから
そして、卒業の日・・・。
正門から昇降口へと続く一本道は、鮮やかな桜並木に覆われ、俺たち卒業生の門出を祝福してくれている。
まだ少し肌寒いくらいの冷たい風が、たくさんの花びらを運ぶ。
そして、もう着ることのない黒い制服に明るい色をつける。
卒業式が終わり、やまちゃんの最後のホームルームも終わった。
これで終わりだ。
俺の高校生活も、俺の生徒会長としての役目も、俺の初恋も・・・。
途端にほほを一筋のしずくが伝った。
「おい圭吾―!泣いてるのか?」
「ああ、やっぱり卒業って悲しいなと思って」
「圭吾がそんなこというなんて珍しいな~。おまえ裏で感情のないロボット生徒会長って呼ばれてたんだぞ」
「なんだよそれ、初めて聞いたぞ」
正門から昇降口へと続く一本道は、鮮やかな桜並木に覆われ、俺たち卒業生の門出を祝福してくれている。
まだ少し肌寒いくらいの冷たい風が、たくさんの花びらを運ぶ。
そして、もう着ることのない黒い制服に明るい色をつける。
卒業式が終わり、やまちゃんの最後のホームルームも終わった。
これで終わりだ。
俺の高校生活も、俺の生徒会長としての役目も、俺の初恋も・・・。
途端にほほを一筋のしずくが伝った。
「おい圭吾―!泣いてるのか?」
「ああ、やっぱり卒業って悲しいなと思って」
「圭吾がそんなこというなんて珍しいな~。おまえ裏で感情のないロボット生徒会長って呼ばれてたんだぞ」
「なんだよそれ、初めて聞いたぞ」