そしてまた、桜はさきほこる
「先輩、ずっとずっと大好きでした!」


それは、今まで何度も聞いたことがあるはずの言葉なのに、


言われてきた言葉なのに。


この瞬間、今までにない胸の奥深くの温かさを感じた。


「集会の時も誰よりもずっと生徒会長のお話聞いてたし、部活の時もずっと先輩の活躍を見てて、目でずっと追ってました。


ネクタイ届けに行ったのも私なんですけど、先輩は覚えてないかもしれませんが、ずっと想いを伝えられずに先輩の背中を見つめる日々でした。


突然こんなこと言ってほんとにすみません。でも後悔だけは絶対にしたくないので気持ちだけでも伝えに来ました。」

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