そしてまた、桜はさきほこる
ああ、自分の好きな人に好きでいてもらえるってこんなにも嬉しいものなのか。
胸の中を幸福が満たす。
ありがとう、ほんとうにありがとう・・・。
もう最低な男はここで終わりだ。
自分の見てくれだけを気にして逃げていた自分とはお別れだ。
がむしゃらにあがいて見せよう。
安堵と緊張でふらついているさきちゃんの肩を支えながら、俺は自分の想いを伝え始める。
「ありがとう」
軽く深呼吸をして、また続ける。
俺の言葉はもう止まらない。
「集会の時も誰よりも1番話を聞いてくれていたのも知ってるし、部活の時もずっと応援しに来てくれていたのも知っているし、ネクタイ届けに来てくれたあの日のことも、もちろんずっと覚えてたよ。
俺は、さきちゃんのことが好きだ。ずっとずっとさきちゃんのことを想っていた。
さきちゃんとずっと近くでいることができたら、俺はもちろんOKしてた。
でも、俺は卒業したらここを離れなくちゃいけないんだ。今後も向こうでずっといるつもりだから、もし付き合ってもさきちゃんに寂しい想いをさせてしまうだけなんじゃないかって耐えられないんだ。今月末には新幹線で向こうに行く予定なんだ。」
胸の中を幸福が満たす。
ありがとう、ほんとうにありがとう・・・。
もう最低な男はここで終わりだ。
自分の見てくれだけを気にして逃げていた自分とはお別れだ。
がむしゃらにあがいて見せよう。
安堵と緊張でふらついているさきちゃんの肩を支えながら、俺は自分の想いを伝え始める。
「ありがとう」
軽く深呼吸をして、また続ける。
俺の言葉はもう止まらない。
「集会の時も誰よりも1番話を聞いてくれていたのも知ってるし、部活の時もずっと応援しに来てくれていたのも知っているし、ネクタイ届けに来てくれたあの日のことも、もちろんずっと覚えてたよ。
俺は、さきちゃんのことが好きだ。ずっとずっとさきちゃんのことを想っていた。
さきちゃんとずっと近くでいることができたら、俺はもちろんOKしてた。
でも、俺は卒業したらここを離れなくちゃいけないんだ。今後も向こうでずっといるつもりだから、もし付き合ってもさきちゃんに寂しい想いをさせてしまうだけなんじゃないかって耐えられないんだ。今月末には新幹線で向こうに行く予定なんだ。」