わたしの本当の王子様は、誰?


わたしなにしてんだろ。

さっきまであんな浮かれてた自分が恥ずかしい。

王子様を信じて、真美を強引に連れて行ってまで話しかけて。

馬鹿みたい。



「...かわいいね。ってそれだけ」


たぶん、真美も健人も信じてない。

これだけ一緒にいるんだから、嘘をついているかいないかなんてわかる。

鈍いわたしだって、2人のことはわかるから。


「ほら、いこ??遅れちゃう」


でも、信じて。

いまはなにも聞かないで。

お願いだから、なにも。



「愛鳥がこういってるんだし、いこう」


真美の言葉に、しぶしぶ納得してくれた健人。


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