わたしの本当の王子様は、誰?
優しさの意味と魔法の道具
愛鳥side
*
「雨、降りそうだな」
次の日、わたしは屋上にきていた。
さぼり。
どうしても、授業を受ける気になれなかった。
真美の席をみたら泣いちゃいそうだった。
昨日の真美の姿をどうしても思い出してしまって。
だから、逃げてきた。
9月。
だいぶ涼しくなってきた。
そして空を見上げると雲が厚い。
そういえば朝お母さんが今日は雨降るからっていってたな。