わたしの本当の王子様は、誰?
むしろおかしい。
だって、その言葉と桐生くんの行動はまるで反対だから。
本当にうざいと思ってる人には、こんな優しくしないよね?
関わりたくもないよね?
そう思ったけど・・・もう桐生くんは冷たい目をしていた。
「真実を知ったとき、それでもお前は笑っていられるかな」
「・・・それって、どういう意味?」
「今以上におかしくなるよお前」
それだけ言い放つと、桐生くんは屋上からでていった。
また新たな風が、やってくる。とても不吉な風が。
―――運命のカウントダウンが、はじまろうとしていた。