わたしの本当の王子様は、誰?
夢を見た。
小さいころの夢。
あのころのわたしは毎回同じお願いをお母さんにしていた。
途中なんて読まずに、最初と最後だけ読んでって。
だって、最後は必ず幸せになるから。
途中なんて関係ない。
最後王子様とお姫様が結ばれるなら、それでいいって。
だから知らなかったんだ。
困難なことを乗り越えて、やっと幸せになれるってこと。
王子様はお姫様を守るためにたたかうってこと。
わたしはずっと守ってもらってた。
あのひとに。
本当の王子様に。