わたしの本当の王子様は、誰?
「写真?」
なんでこんなところに写真があるんだろう。
もしかしてアルバムに挟もおうとしてたけど忘れてそのままになってたとかかな。
昔の写真なのかも!
そう思って落ちた写真をひろい、ひっくり返すと・・・
「・・・え?」
なにこれ。なに、この写真。
「愛鳥、なにしてるんだ」
「・・・父さん、これ、なに?」
勝手に入ったことを怒っているのか少しだけ不機嫌そうな父さんだったけど、わたしが写真をみせた瞬間、いっきに顔が青ざめた。
「ねえ、この人誰?この、わたしに似てる人、誰?」
そこにうつっていたのは、6人。
4人はわかる。
父さんと母さん、健人のお父さん、お母さん。
あとの2人は知らない男の人と女の人。
そのはずなのに、女の人はいまのわたしにそっくりだった。