わたしの本当の王子様は、誰?






俺は次期社長になる男。

だからいくらでも手下がいた。

俺の駒になってくれるやつが。

ぺこぺこしてくるやつが。

だからそいつらに頼んだ。

宮下愛鳥という女を探してほしいと。

母さんの写真をみせて、この女性に似てるやつをと。



優秀なやつらはすぐにみつけてきた。

写真をみると、やっぱり母さんに似てる。

というかきっと母さんを若くしたらこんな感じだろうな。



高校1年間、俺は海外へ留学にいっていた。

別に大したことじゃない。

この状況から逃れたかったのもあるし、ただの暇つぶし。そんな程度で。
< 138 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop