わたしの本当の王子様は、誰?
そして2年になって帰ってきて俺はとうとうその女が通っている高校へと、やってきた。
運転なんていいからといったのに聞かなくて、とても目立つ白のリムジンで学校へ。
俺一人だけ乗るのに、どんだけでかい車なんだか。
そんな目立つ俺が乗った車は、あっという間に女子たちに囲まれた。
「きゃー!!」と叫ぶ声。
うるさい。うるさい。
そう思いながらも笑顔でそれにこたえる。
有名人にでもなった気分だった。
俺がここにきた目的はただひとつ。
宮下愛鳥を苦しめるため。
そんなの、ただの逆恨みだということもわかっていたけれど。