わたしの本当の王子様は、誰?


「ちょっと、聞いてるの?」

「ごめんごめん。きいてるって!」

「白状しなさいよ。わたしに隠し事できると思ってるの?」


朝の時点では諦めてくれてたからてっきりもう掘り下げられないと思ってたのに。

でも、朝よりはわたしもだいぶ気持ちが落ち着いた。


本当は、できれば口になんてしたくはないけど・・・



「気安くしゃべりかけんな、ブス。・・・だってさ。笑っちゃうよねあはは」


わざと明るく答える。へらへらと笑って。

気にしてないから大丈夫だよって思いをこめて。


「無理して笑うな」


でも、そんなの真美には通用しなかったみたい。
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