わたしの本当の王子様は、誰?


「わたしと健人がさ、同じ病院で同じ日に生まれて運命だなんてずっと言われ続けてきたけどさ、桐生くんも同じなんだよね。同じ病院で同じ日に生まれたんだよね」

「・・・みたいだな」

「もしあと数日後に生まれてたら、わたしじゃなくて健人と桐生くんがこうやって幼なじみとして生きてたんだよね」

「そう、だな」

「本当はね、すごく悲しい。今だって信じられないし、お母さんお父さんとわたしは血が繋がってないんだって思ったら、すごくつらくて、苦しい。でも思うの。血のつながりなんて関係なく、お母さんもお父さんもわたしを愛してくれた」

「うん」

「・・・真美の新しいお父さんのことを考えると、それってすごいことなのかもしれないなって。それにいっちゃえばわたしの親だって被害者なわけでしょ?桐生くんのお父さんに対して怒りとかもっても仕方ないし、わたしのこと捨てちゃうことだってできたと思うの。でもそれをしなかったのは、本当に仲良しだったんだなあって。わたしの両親と健人の両親、そして桐生くんのお父さん」


そういうと愛鳥は2枚の写真を俺に渡してきた。
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