わたしの本当の王子様は、誰?


「あいつ、許せない。わたしいってくる」

「えええ!!いいよ真美!落ち着いて!ね?大丈夫だから!」


すごい剣幕でいまだ女の子で溢れかえっている桐生くんの元へと向かおうとする真美を必死にとめた。


さっきとは反対。


朝はわたしが真美の手を強引に引っ張って桐生くんの元へといったのに、今は真美が桐生くんの元へといこうとするのをわたしがとめてる。



誰よりも友達思いな真美だって知ってるし、気持ちはとっても嬉しいんだけど。

でもそのせいで真美まで嫌なこと言われたら悲しいし。

悲しむのはわたしだけで十分だ。



「今度なんかあったら次はあいつ倒すから」

・・・あはは。真美さん、怖いよ。

真美ならやりかねないから、怖いよ。

それこそ全力でとめるよ。


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