わたしの本当の王子様は、誰?






「愛鳥!おめでとう!!」

「真美ー、ありがとう!」


あのあと、なぜかお姫様抱っこされたまま教室へ。

視線が痛いし、恥ずかしいしで死ぬかと思った。

でもしていた本人は全然。

けろっとしていてなんだかむかつく。



「なんとなく、こうなると思ってたよ」

「え、本当?」



真美は、あれからだいぶ元気を取り戻してきた。


まだ心の傷は癒えてはいないと思うけど、暴力はふるわれなくなったらしい。



その理由を聞いたのは、一週間くらい前のこと。

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