わたしの本当の王子様は、誰?






あれから、お父さんお母さんにも話した。

桐生くんとのこと。

すごく喜んでくれた。


本当はちょっと怖かったんだ。

自分の実の息子とわたしが付き合うっていいのかなって。

でも、なにも心配するなといってくれた。



桐生くんがいっていたこと。

もしかしたら、ばれるかもしれないってこと。

公になったらわたしは加害者の家族になってしまうということ。



それは絶対にさせないといってくれた。

わたしの両親が、健人の両親が、桐生くんのお父さんが、全力でわたしたち子供を守ると言ってくれた。


だからなにも心配するなと。

< 193 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop