わたしの本当の王子様は、誰?


いままで、ずっと気づかないふりをしてた。

健人の気持ちに。

本当は前から知ってたのに。

伝わってくるくらい、健人はわたしのことをずっとみてくれていたから。



「そっか、ありがと」

でも、わたしは好きとはいえなかった。

まだ、好きっていえない。

ずるいと思う。

自分から聞いたくせに。



「はは。どういたしまして」


本当に、優しすぎるよ。

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