わたしの本当の王子様は、誰？

「あとでちゃんとはなすからさ！とりあえずクレープ食べにいこうよ。わたしお腹すいちゃった」

「・・・わかった」

そういいながらも愛鳥は全然楽しそうじゃない。

これから大好きなクレープを食べにいくというのに、全然。


歩いてるときも、愛鳥は必死で話題をだそうと頑張ってたけど。


同じ話。


それくらい愛鳥もてんぱってるんだろう。


別に今までだって無言で歩くことなんてたくさんあったけど。


今日はそれがやけにつらく、とても長い時間に感じた。





でもクレープ屋につくと愛鳥の表情は少し明るくなった。

それに少しだけほっとする。