わたしの本当の王子様は、誰?
「ちょっと!愛鳥なに!」
「話しかけに行こう!」
「は?!」
みれば、王子様に近づいてる人はいない。
みんなちょっとだけ距離をおいて後ろをついて行ってる感じ。
まるで彼の家来のように。
だからここを抜け出して自ら王子様に話しかけにいけばいい。
顔だってちゃんと拝みたいし。
でも、ひとりだとちょっと怖い。
だから、真美ごめんね。と心の中で謝りながら必死に嫌がる手を強引に引っ張った。