わたしの本当の王子様は、誰?
「はは。どういたしまして」
だから俺はわらってそう答える。
愛鳥、もし、もしも愛鳥が俺のことを好きだといってくれる日がくるなら俺は愛鳥の王子様になる覚悟はあるよ。
お姫様の手をとって、永遠の愛を誓い、いつまでも幸せに暮らす未来。
愛鳥が昔からずっと夢にみていた、おとぎ話のような世界を俺はかなえてあげる。
だからどうか、自分の納得のいく答えがでますように。
愛鳥にとっていい選択ができますように。
俺は愛鳥がいつか大きな選択をするまで、幼なじみとしてそばにいるよ。ずっと。