わたしの本当の王子様は、誰?


「はあ」

呆れたため息。

でも真美はわたしとは友達が長いから。


わたしがお姫様に憧れて王子様が迎えにきてくれると信じてることを知ってるから、多分わたしがこれからしようとしていることにも気づいたと思う。



いまだ途切れることのない「きゃー!」という声をかき分ける。


そしてついに、王子様が目の前に。



「あ!あの!」


その声に王子様が、振り向く。


ほらね、やっぱりかっこいい。

彼はきっとおとぎ話の世界からきたんだ。

はるばる、この日本へと。

現実の世界へと。

そんなことを考えてしまうくらいかっこよかった。

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