わたしの本当の王子様は、誰?


「っんん...あれ、ここどこ」

「車だよ」

「ああ...わたし、寝ちゃってたんだね」


やっと起きた愛鳥だけど、まだ目がトロンとしてる。



「もうすぐつくよ」

「ふぁーい」

あくびをしながら返事をした愛鳥は目をこすった。

でも、それでも眠いのかもう一度眠りにつきそうな感じ。



「ついたよ」

愛鳥のお父さんが告げたころには、案の定深い眠りについていた。


「はは、まったく。愛鳥はまだまだ子供だな」

「ですね」

「じゃあ、健人くんまたいつでもあそびにおいで」

「はい。ありがとうございました」

ゆすってももう起きることがない愛鳥をお父さんが抱っこして連れて行った。

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