わたしの本当の王子様は、誰?
「・・・・・真美?なに、その傷」
「・・・」
「ねえ!どうしたの??なんで・・・」
真美の顔は、傷だらけ。
青い痣、腫れあがった赤い頬、切れた唇。
ねえ、どういうこと?
「・・・転んだの。こんな顔じゃ学校いけなくてさ。だから休んでるの。ごめんね心配かけて」
「嘘つかないでよ!」
わたしが大きな声をだすと、真美の体が震えた。
「や、やめて。もう、やめて」
がたがたと震えて、怯えて、パニック状態。
「ごめん。大丈夫だから。ごめん」
荒く息をして、過呼吸状態になりそうな真美の体をさする。
びくっ。
それだけなのに、真美の体は異常に反応した。