わたしの本当の王子様は、誰?
「...いか!!おい愛鳥!」
健人、いつの間にきたんだね。
でもそうか。
さっきまでたくさんいたはずの人はもう全然いない。
わたしと健人と真美。
それに、いつものように登校してきている人。
いつもの光景。
さっきのは夢だったんじゃないかってくらい。
いっそ、夢ならよかった。
「なにいわれたんだよあいつに」
健人と真美は心配そうにわたしを見つめている。
なにって・・・言えるわけないじゃん。
あんな冷たくて、苦しい言葉。
「な、なにもいわれてないよ!」
「うそつけ。耳元でなんかいわれてただろ」
ああ、そんなところまでみてたのか。
というか、ほとんどの人がみてたのか。