わたしの本当の王子様は、誰?
健人はクラスが違くて、泣いたことも知らないから不思議そうにずっとわたしをみていた。
わたしが真美のところにいこうとすると「やめとけよあの子に関わるの」そんな風にとめた。
わたしはその言葉を無視してこう言葉をかけたんだ。
「ねえ、お友達になろ?」
小学生ってみんな友達みたいな感じはあるし、わざわざ友達になろう!なんていって友達になった人なんていないと思う。
一緒に遊んでたらもう友達みたいな。
でも、この子は違う。
そう思ったから。
「・・・もう、いないの」
友達が。そういう意味だと思った。
でも、違った。