もっと秘密なラヴシークレットルーム 日詠医師の溺愛ぶりは糖度高めで要注意?!



伶菜との会話でもワンテンポ遅い返答をしているこの男は
俺の突然の行動に対して振り返るのも遅い。

がっちり体形だが、顔の輪郭は少し丸みがある彼。
見た目、力持ちで優しそうな男。
好物がはちみつであるクマのキャラクターみたいな雰囲気。

そういえば、そのキャラクターの大きなぬいぐるみが
伶菜がいつも寝ている子供部屋に置いてあったっけ

もしかして、あのぬいぐるみ、
伶菜の好み・・か?

クマのぬいぐるみ=伶菜の好み
クマのぬいぐるみに似た男に≒伶菜の好み?!

なんで、平穏なはずの昼休みに
俺はこのふたりに振り回されているんだ?


「・・・・・ドクターの先生・・・・が怒っていらっしゃる・・・?」

「あっ、純平くん、その人、私の旦那さん!!!」

「・・・・・伶菜さんの、旦那さん・・ですか・・・」

「そうそう、いつもはこんな怖い顔はしていないんだけど・・・」


怒っていらっしゃる?と呟いた割には
焦燥感なんて微塵も感じられないこの男。
伶菜もなんで怒ってるの?っていう顔をしていて、
イライラが更に募った。



『食わないでくれる?ウチの奥さんを。』




目撃しちゃったんだ
仲良く肩を寄せ合う後ろ姿を・・・

怒ったり、イライラするのは、当たり前だ

だからはっきりと言う
ウチの奥さん、伶菜を食っていいのは俺だけだ
だから食わないでくれ

こんな晴天の下で、堂々と・・・・




「ナオフミさん、酷い!!!!あたし、純平くんのがスキなのに!!!!」



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