もっと秘密なラヴシークレットルーム 日詠医師の溺愛ぶりは糖度高めで要注意?!
report3:Reina's eye:日詠さんちの夏休みの夜と朝


【report3:Reina's eye:日詠さんちの夏休みの夜と朝】



「ふたりとも今日は早く寝たな。」

『浜名湖で遊んで、疲れたからじゃない?すごくはしゃいで泥だらけになってたし。花火大会も大喜びだった。花火の最後、迫力あって楽しかったな~。』

「楽しめたなら良かった。」




夏休み。
思い切ってふたり揃って3日間の連休を取って浜名湖へ家族旅行。
3日間しかないから海外旅行どころか、国内も遠方へは行けない。
どうしてもナオフミさんの手が必要になりそうな妊婦さんが入院してきてしまい、いざという時に病院に駆け付けられるような距離でなら、旅行へ行こうということになったから。

それでも、嬉しい、久しぶりの家族でのゆっくりとした時間。
病院で顔を合わせる時よりももっとあまい彼と一緒にいられる。
でも、楽しい時間が過ぎるのは早くて、今晩が夏休み最終日の夜。


「伶菜、久しぶりでベランダで飲もう。ビール?缶チューハイ?」

『缶チューハイ!』

「フレーバーは?」

『カシスオレンジ!』


冷蔵庫から彼が飲むビールと私が飲む缶チューハイを持ってきてくれると思ったのに、それらだけでなく、ピスタチオまでも持ってきてくれる。


『ピスタチオ。福本さん、この前、忘れていったやつだ。』

「あの人、ここ、自分の別宅ぐらいに思って入り浸ってるよな。」

『うちの子供達を孫ぐらいに思ってくれていて、ありがたい。』

「・・・ふたりとも目に入れても痛くないって言ってたぐらいだしな。」


職場では福本さんに悪態をつく彼の姿も時々見かけるけれど、
それも福本さんのことを信頼しているから。


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