もっと秘密なラヴシークレットルーム 日詠医師の溺愛ぶりは糖度高めで要注意?!
『嬉しいな。必要とされること。ナオフミさんに。一緒に頑張ろうって導いてくれることも嬉しい。』
「あ~もう、待てない。欲しいよ、伶菜が。」
こぼれてしまった本音のせいで、キスするタイミングが遅れた。
キスのおねだりをした張本人に先を越された。
優しくて
温かくて
離したくない
そんなキスを月明りの下で交わした。
その後、いつものように彼の寝室へ連れて行かれる
そう思っていたのに、手を引かれて向かったのは
子供達が寝ている子供部屋だった。
ドアを開けると陽菜はベビーベッドに寝ていて、祐希はダブルベッドの真ん中で背中を丸めて横向きで寝ていた。
「たまには、親子川の字で寝るのもいいだろ?」
『いつもはこのベッドでは祐希と私だけで寝ていて、不完全な川の字だしね。』
「ま、未来のための準備もしたいしな。」
『未来の準備?』
「明日の朝になればその意味がわかるかもな。おやすみ。」
今さっきあんなにも濃厚なキスを交わしたばかりなのにあっさりと寝た彼。
しかも祐希の背中側に寝転がって祐希と同じ格好で寝てしまった。
あまりにもシンクロしている寝姿にこっそりスマホで写真を撮ってしまった。
『寝姿もちゃんと親子だよ。』
すやすやと眠る彼らと同じベッドで私も彼らの寝姿を真似して、いつも以上の幸せを噛みしめながら眠りについた。