もっと秘密なラヴシークレットルーム 日詠医師の溺愛ぶりは糖度高めで要注意?!
「うわ~なんでパパ、ここにいるの?」
翌朝、祐希の叫び声で目が覚めた。
「これからは、仕事がない夜は俺もここで寝る。」
「なんで?」
「なんでって・・・ここに居たいからだな。」
「ベッド、せまくなるだろ?」
いつもと違う朝を迎えた祐希は驚いたのか、それとも照れくさかったのか、ナオフミさんに悪態をつく。
それでも嬉しそうにナオフミさんは、祐希を抱き枕のように抱え込む。
うぎゃ~と叫ぶ祐希も嬉しそうに笑う。
「寂しくないだろ?」
「・・・パパがひとりで寝るのが寂しくなったからだろ?」
「・・・うん。」
そう返事をし、祐希を抱きかかえたまま、祐希の頭のてっぺんに顎をのせるナオフミさん。
はっきり言ってかわいい。
「ボクにやきもちやくなよ。ママをひとりじめしているからってさ。」
「・・・やきもちやく。俺もママ、スキだもん。だから、俺のこと、追い出すなよ。」
「やだね。パパ、今日、仕事だから先に起きて。僕はまだ寝る。」
ナオフミさんの顎を頭のてっぺんでこつんと押し付け、にやりと笑みを浮かべて目を閉じた祐希。
「お前も学校だから起きろ。」
「僕、まだ、夏休み。」
兄弟みたいな親子のやりとりに思わず私は吹き出してしまった。
「ママ、笑ってないで朝ごはんできたら起こして。」
『はいはい。』
「いつまでも寝てたら、祐希の朝ごはんは俺が食う。」
「まじで~?」
相変わらずベッドの上でじゃれあっている祐希とナオフミさんを置き去りにして、私は彼らより一足早く、お腹が空いているアピールをしていた陽菜を連れてダイニングに向かった。