もっと秘密なラヴシークレットルーム 日詠医師の溺愛ぶりは糖度高めで要注意?!
「祐希、宿題やったか?」

「やったよ!漢字ドリル!2ページやった!!!」

「えらいな。こつこつやれることはいいことだ。」

「うん、パパみたいなお医者さんになるからがんばるんだ~!」


朝ごはんの目玉焼きを頬張りながら祐希は嬉しそうな顔でナオフミさんと喋っている。
私の癒しの朝ごはんの風景のひとつ。
頼もしい男子の会話。


「陽菜、ピーマン、食べられるようになったんだな。」

『そうなの。この前、公園でお弁当を食べている時に森村先生が通りかかって、陽菜のお弁当箱からピーマンの肉詰めを奪い獲ろうとしたら、陽菜が自分からそれを手にとって食べたの!!!!』

陽菜が食べることができて嬉しくて、また保育園のお弁当のおかずとして作ったピーマンの肉詰めをぱくぱく食べている彼女を目尻を下げて眺めていたナオフミさんだったのに、森村先生の話をしたら、眉間にうっすらと皺を寄せた。



「森村って・・・きっかけが微妙だな・・・」

「ピーマン・・・ま~くん、すき。」


陽菜が想い出したようにそう呟くと、ナオフミさんの眉間にはうっすらどころかくっきりとした皺が寄った。





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