もっと秘密なラヴシークレットルーム 日詠医師の溺愛ぶりは糖度高めで要注意?!
『産婦人科ならこの近くなのでご案内します。』

「あ~、産婦人科!!!!そうそう!!!」

『いろいろ心配ですよね。娘さん、おいくつですか?』

「もうすぐ14才です。」


ちゃんとした返事をして下さるようになってきた
落ち着いてこられたかな


『14才ですか~。それはいろいろ心配になっちゃいますよね~』

「心配です!!!!だってあの男のところに行くって張り切っていて。」

『えっ?』

「娘だけじゃなくて、澪ちゃん・・あっ、嫁ですけど、嫁まで、張り切ってあの男のところに行くって・・・」


えっ?
どういうこと?



『お嫁さんも・・ですか・・・お嫁さんも予防接種に来られたんですか・・・でも、あの男って・・・あれ?予防接種ついでにお見舞いに来られたとか・・・?』

「いやいや、お見舞いじゃないよ。予防接種!」


予防接種してくれる人=あの男?
なんかイライラしていたし、もしかして予防接種してくれる医師に危害を加えたりしないか心配になってきた

しかもあの男がナオフミさんだったらどうしよう・・・

でも、もし、ただの付き添いの人だったら、危害を加えるか疑うのも失礼にあたるし・・・・



『予約してある医師の名前、わかりますか?』

「誰だっけな・・聴くの忘れた。」

『では産婦人科受付で娘さんのお名前を伝えて頂ければ、どこの診察室にいらっしゃるかわかりますのでご案内しますね。』

「ありがとう。助かるよ。」


とりあえず落ち着いた様子のその男性を産婦人科受付まで誘導した。
私が受付スタッフに話しかける前に、その男性は身を乗り出してスタッフに話しかける。

「藤崎芽衣と藤崎澪・・・どこの診察室にいますか?家族なんですが。」

「お調べします・・・・・藤崎さんは・・・日詠医師ですね。今、ちょうど診察中みたいですので、診察室へどうぞ。」


えっ、日詠先生?
ナオフミさん?!





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