もっと秘密なラヴシークレットルーム 日詠医師の溺愛ぶりは糖度高めで要注意?!
ナオフミさんと藤崎さん
彼らが共に過ごしたであろう夜
1対1の男女の関係
そこに顔すら知らない私の存在もあったなんて
しかも、彼女はそれを受け入れていたなんて
すごく不思議な感覚だけど
多分、ナオフミさんはこの人と出逢って良かったんだと思う
そう思わずにはいられない凛とした空気がこの人にはある
女性の私からみても、すごくカッコ良くて
彼女の言葉に嘘はない
そう思わせてくれた
「だから、今日、帰宅したら、愛してるって言ってあげて。彼はあなたに変な誤解をさせてしまっている、きっとそう悔いていると思うから。」
再び目を開けて私にそう語り掛けてくれた彼女。
今度はにっこりと笑って背中を押してくれた。
「お忙しい中、引き留めてごめんなさい。私も戻るわね。うるさい旦那が日詠くんを困らせていそうだから。それじゃ。」
手をひらひらかざしながら私の目の前を立ち去ろうとした後ろ姿まで
完璧なオトナの女性。
『あの・・・・』
「・・・・・・・・」
『私も間違っているって思いません。あなたと彼との関係は。だから、これからも後悔しないで下さい!』
「・・・ふふっ、さすが、日詠くんがずっと想い続けた人ね。わかったわ。」
彼女は振り返って、すぐさま私のほうに近寄ってくるなり、再び私をぎゅっと抱きしめ、じゃあねと言ってこの場から立ち去った。
その一連の動作もすごくスマートで。
ナオフミさんの過去にいる彼女に嫉妬せずにはいられないけれど
同時に憧れてしまった。
きっと彼と彼女は一夜を共に過ごした関係だけど
そういう時を過ごしたことをちゃんとお互いの人生の糧にできていることを
後悔していないと胸を張っていえる
私もあんなオトナの女性になりたい
そう思って。