もっと秘密なラヴシークレットルーム 日詠医師の溺愛ぶりは糖度高めで要注意?!


「パパ、キスは隠れてやってよ。」

「俺はいいんだよ。祐希も好きな女の子ができたらわかるさ。祐希にもしてやる?」

「俺はいらね~。ま、仲良しの証拠だからいいか、ママ、学校、行ってくる。」



物心つき始めた小学生の前でもお構いなしなナオフミさん。
とりあえず祐希のおかげで、食べられる前に命拾いしたらしい私。
祐希もそんな彼に見慣れてきたせいか、ドライな反応。
というより、温かい目で見守ってくれている。

それは

「勉強頑張るのはいいけど、遊ぶのも頑張れな。」

「わかった、行ってくる。パパ、今度、本屋連れて行ってね。」

「了解。いってらっしゃい!」

「おう!」



ナオフミさんも祐希との時間も大切にしてくれているから。
もちろん陽菜との時間も。
抱っこしたり、散歩に出かけたり、お風呂に入れたり。
ふたりともナオフミさんのことが大好き。


「陽菜は、歌のお兄さんとデートの時間だぞ!」

「は~い。」

リビングの子供椅子に座らされた陽菜は幼児番組TVの中にいるもうひとりのダイスキな歌のお兄さんと一緒に熱心に歌い始めた。

祐希だけじゃなく、陽菜の扱いも完璧なナオフミさん。
ふたりだけじゃなく、


「伶菜は、今から俺とひと勝負、いや、ふた勝負だな。」

『えっ?!ここで?』


私の扱いも多分、完璧。




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