もっと秘密なラヴシークレットルーム 日詠医師の溺愛ぶりは糖度高めで要注意?!
そんな彼にリビングと繋がっているダイニングとキッチンを仕切っているカウンターキッチンに連行されたあたし。
リビングでキッチンに背を向けて座ってTVを観ている陽菜の背中は見えるけれど、陽菜からは私達の姿は見えないキッチン。
「神経衰弱はベッドではできないからなぁ。」
『ん・・・神経・・・衰・・弱・・じゃ、ない・・・じゃん。』
「かわいいよ、伶菜。」
そう言いながら、キスをゆっくりとたくさん落とされる。
頬、耳たぶ、うなじ。
吐息が漏れそうになるのを我慢しようとしても、こぼれてしまうぐらい、気持ちがいい。
神経衰弱というトランプゲームの名前で、自分を食べようとしている彼を誤魔化そうとしたのに完全に私の負け。
『出勤前・・・なの・・に・・・はぁぁ。』
「かわいいだけでなく、美味しい。」
耳元で甘くそう囁いた彼は、服を着たまま、スカートをするりと捲り上げながら背後から抱きしめながら私の中に入ってくる。
陽菜の後ろ姿が見えるせいか、ちょっと遠慮気味に。
でも、彼の声は医師として従事している時とは比べ物にならないぐらいあまい。
「今は声、出しちゃダメだぞ。」
『・・・・う・・・ん。』
親に隠れて悪いことをしている少年みたいに。
子供の後ろでこっそりと快感を得ようとしている親だけど。
そんな彼に今日も翻弄される私はやっぱり完敗。
やっぱり彼は私の扱いも、多分どころか100%完璧。