ハロウィンの夜に
「……」

目を覚ました私は、さっきのことを思い出していた。あれから、どのくらい意識を失っていたのだろう。

スマホを見ると、すでに夜中2時を回っているところだった。


あたりには誰もいない。あれは、悪い夢だったのかな?と、思いたかったが、前言撤回。

やけにあたたかいと思ったら、隣にいるじゃないか。さっきの男、いや、吸血鬼が。

「う~ん……」

吸血鬼は私のことなどお構いなしにぐっすりと寝ていた。
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