ハロウィンの夜に
「……」

私は、むくりとベッドから起き上がると、部屋の電気をつけた。ていうか、私が寝ている間に消されてたみたいだし。


「っ!?おい。いきなり、なにするんだよ」

光が眩しかったのか、吸血鬼は目を覚ます。かと思いきや、布団を顔まで被って、丸まった。まるで、コタツで丸くなる猫みたい。

「それはこっちのセリフよ。なんで貴方が私と同じベッドで寝てるの。用が済んだなら出て行って」

「お前こそ何言ってんだ?俺は今日からここに住む」

「寝言は寝てから言って」
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