【短編】M e m o r y


そんな感じで
中学生活は過ぎていった。



優馬への想いも薄れていった。





《美…。無視するの好きだね…》


再び耳に当てた携帯から漏れた声。


「…は? まぁ嫌いじゃないけど」



現実へと押し戻された。

妄想、してたわけじゃないけど。



もう好きじゃない。



だからこそ、今になって電話をしてきた優馬に腹が立ったり。


アルツハイマーな私が言うことじゃないけれど。





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