羽を失くした天使 ~祐一の場合
お正月は 2人共 実家に帰って。
たくさん貰ったお年玉で スノボに行って。
そのうち 後期の試験が 始まって。
俺達は 一緒に 勉強した。
勉強しながら 麻里絵を求める俺。
「祐一君 真面目に勉強しないなら 明日から 私 来ないよ。」
麻里絵は そう言いながら 俺に許した。
多分 麻里絵も 俺を 愛していたから。
「まり抱いて 頭がスッキリすると 効率が上がるんだ。」
そんな俺の言い訳も 麻里絵は 笑顔で受け止めて。
「じゃあ 明日の試験 悪かったら エッチ禁止だよ。」
そんな風に 俺を 励ましてくれた。
大事なものって 手の中にある時は 気付かない。
失ってみて どれほど大事だったか
気付いた時は もう 取り返せないけど。